「セルフゴックス」や「億り人」など、巷で話題の仮想通貨の専門用語の意味や使い方を解説します。
セルフゴックス
ウォレットのパスワードなどを失念してしまい、自分の資産にアクセスできなくなってしまう状況。やり場のない怒りに苛まれる。
どんなに厳重なセキュリティにもカバーできないもの、それがヒューマンエラーである。ミッションインポッシブルなどで出てくる超ハイテク企業のセキュリティはなぜ毎回突破されてしまうのか。それはセキュリティシステムを管理している人間が完璧でないからに他ならない。現に、セキュリティシステムに人が介在しないバイオハザードのレッドクイーンは突破が非常に困難で会った。
さて、セルフゴックスは仮想通貨のセキュリティ対策において見落とされがちなヒューマンエラーに起因して資産を失うことである。例を挙げると、仮想通貨を格納しているハードウォレットそのものを盗まれてしまう、資産アクセスに必要なパスワードなどが管理されているスマートフォンを水没、紛失などして復旧不可能な状態にしてしまう、などが挙げられる。
世間では仮想通貨取引所の安全性が声高に叫ばれているが、自分のミスによって資産を失うセルフゴックスに遭う確率の方がはるかに高いと言えるだろう。
現金のようにリアルな現物があるわけではないので意識しづらいが、仮想通貨資産にアクセスするために必要なものは財布を管理するのと同じくらい厳重に管理したいものである。