「塩漬け」や「億り人」など、巷で話題の仮想通貨の専門用語の意味や使い方を解説します。
塩漬け
コインを高値で掴んでしまい売るに売れない状況。
仮想通貨初心者によく起こりがちな状態が、「塩漬け」である。
塩漬けとは、仮想通貨を買った直後に暴落するなどして損切りのタイミングを逸してしまい強制的にホールドすることを余儀なくされてしまう状態である。基本的に、自分の買った値段より価値が下がり始めたら、一定の損が発生した時点で損切りをするのが定石である。しかし初心者は損を確定させることを恐れ、またしばらくしたら上がるのではないかという根拠のない楽観に囚われて損切りをすることができないケースが多い。損切りのタイミングを逃すと取り返しのつかないくらいの含み損がでてしまい、損切りしたくてもできない、いわゆる塩漬けの状態になってしまうのだ。
冷静に考えれば、早々に損切りをして、売却値より安値で買い戻せば、最終的に同じ値段まで戻った際の利益は大きくなるのだが、含み損が発生している状態ではなかなか冷静な判断ができないものだ。
塩漬けが発生するもう一つのパターンとして、暴落時がある。これは損切りが間に合わないくらい急激に下がった時に起こりうる状態である。この場合塩漬けを恐れて底値で売るのは「狼狽売り」となってしまう可能性があるので控えるべきだ。暴落の後には暴騰がくる可能性もあるため、暴落後には一旦値動きの様子を見ることが必要だ。
塩漬け状態の現物を抱えた状態で、安値で買い増す「なんぴん」は損害を拡大させる可能性があるので要注意である。